新任教員教育セミナー(2012.9.7開催)

グループ1「アクティブラーニング型の授業を作る」

  • 報告者: 川﨑 訓昭 特定助教(農学研究科)
  • 事例紹介: 喜多 一 教授(学術情報メディアセンター)
  • ファシリテータ: 田口 真奈 准教授(高等教育研究開発推進センター)

 「アクティブ・ラーニング型の授業をつくる」がテーマの第1班。ちょうど1つ前のセッションで、鎌田教授より実践されておられるアクティブ・ラーニング型授業の紹介があり、具体的なイメージを持ってセッションに参加することが出来た。 従来型授業による学生への知識提供に加え、学生自らが体と頭を活発に活動させることでより一層の知識定着を図るには、教員はいかに授業を設計するかを題材として、セッションでは実際にグループによる討論型授業を経験した。

 グループ討論を終え、①教員としていかなる準備・心がけが必要か②実際にグループ討論を経験したことで得られた今後の指導方法のありかたは何か、が各グループにより報告され、それを題材として第1班全体でのグループ討論を行った。その成果として、前者に関しては「教員側が学生の心をつかんで、学生側のモチベーションをあげることで、コミュニケーションがより進化する」、後者に関してはアクティブ・ラーニングを実践するには教員側に「粘る、裏で動く、そして教員も楽しむ」の3点が必要であるとの共通認識を持つに至った。

 今回のセッションでは個人的に多くの成果が得られたが、一番の成果は大人数講義においてもアクティブ・ラーニング型授業が実践できることを認識できたことだ。実際に100人規模でされておられる先生の体験談を聞き、学生の受講姿勢の確立(予習の習慣づけと参加への慣れ)と有効な教材作成(明確なテーマを持つ教材とそれに基づく授業展開のシミュレーション)を行うことの重要性を再確認できた。後期の授業での実践とそれに基づく学生側からの意見を心待ちにしたい。

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セミナーの映像は、京都大学OCWでご覧頂けます。
下記URLより、どうぞご覧ください。

https://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/center-for-the-promotion-of-excellence-in-higher-jp/03

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