新任教員教育セミナー(2011.9.1開催)

グループ1「アクティブラーニング型の授業を作る」

  • 報告者:化学研究所 助教 榊原 圭太
  • 事例紹介:学術情報メディアセンター 教授 喜多 一
  • ファシリテータ:高等教育研究開発推進センター 准教授 田口 真奈

第1班のテーマは「アクティブラーニング型の授業を作る」でした。グループでの議論を通じて、必ずしも全ての授業においてアクティブラーニングが必要ではない、ということが明確になりました。例えば喜多先生から伺ったポケットゼミの成功例のように、少人数クラスにおいて双方向の授業は大変有効であり、学生にとって有意義であることがわかりました。その一方、大人数対象の講義では、双方向性を保つアクティブラーニング型授業は、通常困難です。一例として、講義中に学生自身に考えさせるために指名しても、学生はなかなか答えられず、双方向性は保てません。その一つの解決法として、指名する前に自分の考えを紙に書かせた上で発表させる、などの工夫がアクティブラーニング型授業と言えます。別の例では、学生に授業の目的意識を持たせるために、講義の最初で「なぜこの授業を受けるのか」「将来どういう目的があるのか」というのを授業者が学生の前で明らかにすることで、学生の意欲を揚げ、アクティブラーニング型授業になるのではないか、という意見がありました。

確かに、学生にとっては、講義中に質問を受けるのは恥ずかしく、ディスカッションは難しい面があります。しかし、大学を卒業したら、自分の意見を言わなければならない場が増えるので、大学生のうちから訓練する必要があります。よって、自分の意見を発言する訓練という面からも、アクティブラーニング型授業の導入はますます必要になっていくと思います。

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セミナーの映像は、京都大学OCWでご覧頂けます。
下記URLより、どうぞご覧ください。

https://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/center-for-the-promotion-of-excellence-in-higher-jp/02

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