京都大学 FD研究検討委員会 Examination Committee of Faculty Development Kyoto University

委員長メッセージ

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京都大学FD研究検討委員会は、平成19年2月に発足しました。この年の4月には大学院設置基準が、翌年の4月には大学設置基準が改正され、FDが義務化されました。本委員会の設置は、それに先んじています。

本委員会の設置は、高等教育研究開発推進センターが18年7月に学部をもつ10の研究科を対象に実施した「教育改善・FDについてのヒアリング調査」によって、大きく促されました。この調査の結果、京大の各研究科が、FDと銘打つことはなくとも実質的にはさまざまなFD活動を展開していること、さらに、できるなら支援が欲しいとの強いニーズをもっていることが、わかったからです。各研究科の実質的FDについては、このホームページで様々な関連資料を掲載していますので、それらをご覧ください。FD研究検討委員会は、各研究科の実質的な活動実績を踏まえ、多様なニーズに応えるべく、発足したのです。

委員会の初年度には、今後の活動のありかたについて審議し、FD関連情報を共有するためのワーキンググループ(WG I)とFDを企画し実践するワーキンググループ(WG II)とを発足させました。いずれのWGも、各研究科で自生的に展開されている実質的なFD活動を支援することをめざしています。

このホームページは、WG I の活動の成果です。WG II は、「大学院生のための教育実践講座」と「学生による授業評価に関するワークショップ」とを開催しました。前者は、我が国で初めての組織的なプレFDの試みとして、全国から注目を集めています。後者は、京大内の実質的FD活動の水準の高さを示したと同時に、各研究科の活動実績を語り合うこと自体がFDを促進する強いきっかけであることを、示しました。これらの活動の具体的内容については、このホームページをご覧ください。

京都大学は、FD研究検討委員会の活動を通じて、その組織理念である「自由の学風」にふさわしいボトムアップの相互研修型FDのありかたを示してきました。これらの活動について忌憚のないご意見をいただき、お互いに、よりいっそう有意味なFD活動を展開したいものと考えています。

 京都大学FD研究検討委員会委員長 田中毎実